複数の部下にパワハラを繰り返したとして、陸上自衛隊伊丹駐屯地（兵庫県伊丹市緑ケ丘７）は１１日、中部方面総監部に所属する４０代の２等陸佐を停職５日の懲戒処分にしたと発表した。陸上自衛隊は１月から運用を変更し、処分を受けた人の性別を公表していない。
同駐屯地によると、２等陸佐は２０２４年９月ごろ～１１月中旬ごろ、駐屯地内の執務室で、部下に対して威圧的な言動で業務内容から逸脱した指導を繰り返し、部下や別室で聞いていた隊員ら複数人に精神的苦痛を与えた。複数の隊員からほかの上司に報告があり、発覚したという。
パワハラの回数や具体的な内容については「被処分者に必要以上の不利益を与えないため」として公表していない。同総監部幕僚長の相園和宏陸将補は「誠に遺憾であり、重く受け止めている。同様の不祥事が起こることのないように指導を徹底する」などとコメントを出した。（地道優樹）
