淡路市役所庁舎=淡路市生穂新島
淡路市役所庁舎=淡路市生穂新島

 兵庫県淡路市は24日、確定申告の際に不正な手続きをし、7年間にわたり計約95万円の納税を免れるなどしたとして、淡路市総務部課長補佐の男性(45)を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 市によると、男性は2016~22年、確定申告をした際、扶養親族の要件を満たしていない伯父を扶養の対象として手続き書類に記入。伯父の扶養控除として還付金50万2800円を受け取り、45万4千円の市・県民税の納税を免れた。

 24年11月、男性が伯父の扶養要件を満たしていないことについて、市民が市長に通報。市が男性に聞き取り調査をした結果、事実が判明した。

 男性は「節税のつもりだった。扶養親族の対象要件を全て確認していなかった」と話しているという。

 男性は既に57万8500円を修正申告して納税。修正申告期限の5年が過ぎた残りは、国や市へ同額を寄付するとしている。(古田真央子)