関西を拠点とする優れた報道活動を顕彰する「第32回坂田記念ジャーナリズム賞」の表彰式が28日、大阪市北区であり、新聞の部で選ばれた神戸新聞社「阪神・淡路大震災30年報道」取材班らに賞状が贈られた。
30年報道は、地震で壊滅的な被害を受けたまちの記憶を伝え、災害から命を守る社会を目指そうと多様な連載や特集を展開。特設サイトも立ち上げた。
取材班デスクの岸本達也論説委員は「つらい経験を語ってくださった方をはじめ取材に協力いただいた多くの人に感謝し、災害の記憶を後世につないでいきたい」とあいさつした。
新聞の部ではほかに、毎日新聞社の「ダブルケア」を巡るキャンペーン報道が受賞した。神戸新聞の受賞は、神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄などをスクープした「失われた事件記録」報道が2023年に選ばれて以来。