日本三大神滝の一つ、布引の滝(神戸市中央区)近くにある老舗「おんたき茶屋」が、6月初旬からラムネの提供を始める。六甲山系の茶屋では明治時代以降、外国人の流入による登山文化の広がりとともに炭酸飲料が出されていたが、徐々に廃れた。しかし、この茶屋に残る古写真に炭酸が写っていることが最近分かり、復活の機運が高まり実現。茶屋の女将(おかみ)山口公子さん(72)は「滝を見ながら昔懐かしい味を楽しんで」と話す。(安福直剛)
1868年に開港した神戸では、現在の中央区北野町など六甲山麓に欧米人たちが住居を構えた。それまでの六甲山は登る対象ではなかったが、外国人たちはハイキングがてら背山を歩き始めた。神戸が「近代登山発祥の地」と言われるゆえんだ。

























