神戸ポートタワーを背景に、勇壮な練り歩きで観客らを魅了した弘前ねぷた=30日夜、神戸市中央区東川崎町1(撮影・斎藤雅志)
神戸ポートタワーを背景に、勇壮な練り歩きで観客らを魅了した弘前ねぷた=30日夜、神戸市中央区東川崎町1(撮影・斎藤雅志)

 国の重要無形民俗文化財に指定されている青森県弘前市の「弘前ねぷた」が登場するイベントが30日、神戸ハーバーランドの高浜岸壁であった。扇型で高さ約8メートルの「ねぷた」がゆっくりと巡行し、多くの観客らを魅了した。

 2020年に航空会社「フジドリームエアラインズ」が青森-神戸間で就航したのを機に弘前市が開催し、今年で4回目。午後7時ごろ、ねぷたが点灯し、迫力の武者絵や美人画が浮かび上がった。太鼓や笛の軽快なリズムに合わせ、法被姿の弘前市職員ら約30人が「ヤーヤドー」と声を上げながらねぷたを引いた。

 家族で観覧した神戸市西区の中学1年女子生徒(12)は「近くで見ると絵や骨組みなどが細かくてきれいだった」と話した。

 31日も開かれ、午後6時15分から青森県のご当地アイドル「りんご娘」のミニライブもある。(村上貴浩)