流通科学大学(神戸市西区)と神戸新聞社が連携した新聞活用講座が、1年生約700人を対象に開かれた。同大では「社会人基礎力の醸成に新聞講読が最適」として、2019年度から1年生に「新聞を読む」と題した講義の履修を義務づけている。
連携講座は、昨年度から始まった。NIE・NIB推進部の冨居雅人部長、三好正文シニアアドバイザーが講義を担当。計8回、新聞の読み方や特長を紹介しながら、ネット時代の失敗しない情報収集法や、時代を読み解くためのメディアリテラシーの身につけ方などを演習を交えて解説した。
18歳成人、18歳選挙権の時代を迎えて大学生のメディアリテラシー力は重要視されており、同大の竹内信行経済学部准教授は「関心の広げ方や確かな情報の見分け方など、実践的内容が直接聞けて、学生にはよい刺激になる。新聞を読む習慣につながれば」と話す。
8月1日午前11時から、教育現場での新聞活用の在り方を考え合う「NIE全国大会神戸大会」の特別分科会「大学生・社会人とNIE」が、甲南大学岡本キャンパス(神戸市東灘区)であり、竹内准教授がパネリストとして登壇する。