オンライン交流会で取り組みを発表する南あわじ市防災ジュニアリーダー=南あわじ市役所
オンライン交流会で取り組みを発表する南あわじ市防災ジュニアリーダー=南あわじ市役所

 地域防災の担い手となる「南あわじ市防災ジュニアリーダー」の小中学生と、神戸市で防災に取り組む中学・高校生が、初めてオンラインで交流会を開いた。互いの活動を学び合い、今後の継続した関わりに期待を込めた。(劉 楓音)

 南海トラフ巨大地震で、県内で最大の津波が予測される南あわじ市。市は大規模災害に備えて2017年度から独自に、地域防災を担う子どもの育成講座を続けている。認定を受けた「防災ジュニアリーダー」は東日本大震災の被災地で遺族から話を聞くなどし、文化祭で発表したり、市の防災訓練に参加したりと、経験を重ねてきた。

 そうした取り組みを学びたいと、神戸市兵庫区の防災ジュニアチーム「Bosai Jr. 消防団ひょうご」から声がかかり、12日に交流会が実現。南あわじから6人、神戸から8人が参加した。

 南あわじの発表では、昨夏のカムチャツカ半島沖地震で、沼島の児童がヘリポートに自主避難したことなどを紹介。家族で石川県に帰省していた子どもが、能登半島地震の際に取った避難行動について説明した。市の総合防災訓練で地域住民と不安を和らげる体操をしたことなど、普段の実践も伝えた。

 神戸からも、防潮堤を閉鎖する訓練や消火訓練などの体験を報告。質疑応答では、「これまでの活動で何が難しかったか」と問いかけた。

 榎列小学校6年の吹田喜一郎さん(12)は、防災訓練で備蓄品について住民にインタビューした際、「声をかけるのに勇気がいった」と返答。南あわじからは「活動で大切にしていることは」と尋ね、「楽しんで身軽に行動することを意識している。その方が勉強したことが入ってくる」という回答にうなずいていた。

 「これからも交流を続けたい」と西淡中3年の野田真実さん(15)。阪神・淡路大震災の遺構の案内をお願いする話も持ち上がった。倭文小6年の桜木優希さん(11)は「兵庫区では、火災のことを考えているのが印象に残った。あまり経験していないと思うので学んでみたい」と話していた。