尼崎市選挙管理委員会は29日、6月に投開票された同市議選で約2・8票差の次点だった元市議田中淳司氏(51)らが当選者2人の当選無効を求めた異議申し立てを棄却した。
申し立てでは、投票用紙4枚を二重交付した可能性があり、無効票を含む全投票用紙の再点検などを要求。政治団体「NHK党」現職の福井完樹氏(54)が立候補の居住要件を満たしていないと主張していた。
市選管は、二重交付の4枚のうち投票された可能性があったのは1枚のみと判断。再点検の要求を退けた。福井氏については光熱水費の利用状況などから居住実態があるとした。