15日に投開票された尼崎市議選(定数42)で、同市選挙管理委員会事務局は16日、投票用紙4枚を二重交付した可能性があると発表した。今回の選挙では、最後の議席を得た候補と落選した最上位候補の差は約2・8票で、トラブルが当落に影響した可能性も否めないといい、同事務局は「疑念を抱かせ申し訳ない。事実関係を調査し、再発防止に取り組む」とした。
同事務局によると、二重交付したとみられる4枚のうち1枚は、期日前投票を済ませた女性(88)が15日にも投票所を訪れた際に渡したという。ただ、残る3枚は15日に計2カ所の投票所で交付したとみられるが、その後二重投票されたか持ち帰られたかは不明で、原因も分かっていない。
同市議選で最後の議席を獲得した候補は1810票、次点候補は1807・2票で、約2・8票差だった。4年前の前回市議選では1票差で当落が分かれており、次点となった候補が無効票の再点検などを求め、市選管に異議を申し立てていた。
一方、所定以外の用紙で投票されるトラブルも3件あった。いずれも無効になったが、うち2枚は投票用紙を模した偽物で、同事務局は「警察に相談している」としている。(池田大介、堀内達成)
■尼崎市議選の開票結果は こちら



 
          
         
           
       
       
       
       
      














 
          


 
           
         
        



