任期満了に伴う神戸市長選は14日間の論戦を終え、26日に投開票される。いずれも無所属の現職、新人の計4人が、有権者の審判を受ける。前回、前々回は衆院選と同日選だったため、今回は12年ぶりの市単独選挙となり、投票率も注目される。同日深夜にも大勢が判明する見通し。
立候補しているのは、現職の久元喜造(きぞう)氏(71)=自民県連、立民県連、国民県連、公明推薦=、新人で元神戸市議の五島大亮(だいすけ)氏(48)、新人で兵庫労連事務局長の岡崎史典(ふみのり)氏(56)=共産推薦=、新人でニュース分析会社社長の木島洋嗣(ひろつぐ)氏(50)。
4期目を狙う久元氏は、神戸空港の国際化や郊外の主要駅前リニューアル、高校生の通学定期無料化など実績を強調。「神戸は大きく変わりつつある。時計の針を後戻りさせてはいけない」と市政継続を訴えた。
五島氏は人口増加策の必要性を唱え、「積極財政に転換して人と企業を増やし、神戸を再起動させる」と主張。市職員や官僚出身者が76年間、市長を務め続ける体制を批判し、外郭団体の再編も打ち出した。
岡崎氏は三宮や臨海部のウオーターフロント、王子公園の再整備を、開発優先の行政として批判。中小企業の賃上げ支援や男女の賃金格差の解消策を挙げ、「物価高騰から市民の暮らしを守る」と声をからした。
木島氏は、水道・電気料金の1世帯当たり3万円値下げを訴えの柱に据える。三宮周辺のタワーマンション建設規制を撤廃して固定資産税収を増やすことや、学校給食、保育料の無料化も公約に盛り込んだ。
前回選は、53・79%と過去2番目に高い投票率を記録した。市単独選挙となる今回は、投票率の低下が懸念されている。市議補選の東灘、北区選挙区(各欠員1)も同日投開票される。(斉藤正志)
◇
兵庫県内では26日、神戸市長選のほか、西脇市長選、たつの市長選、佐用町長選、新温泉町長選が投開票されます。電子版「神戸新聞NEXT」では同日夜、各選挙の出口調査結果を速報し、神戸市長選の開票状況などもお伝えする予定です。
■兵庫県内の選挙はこちら























