警察車両で送検される立花孝志容疑者(中央)=10日、神戸市中央区下山手通5
警察車両で送検される立花孝志容疑者(中央)=10日、神戸市中央区下山手通5

 交流サイト(SNS)で誹謗中傷にさらされ、1月18日に亡くなった元兵庫県議の竹内英明氏に関するデマを広げたとして、名誉毀損の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者が県警に逮捕された。逮捕容疑となった発言は、竹内氏の「生前」「死後」に分かれる。生前については真実と信じるだけの根拠があったか、死後は虚偽と認識していたか-が捜査の焦点となる。

   □

 立花容疑者は昨年12月の街頭演説で「(県議を辞めた竹内氏が)警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言。死去直後の今年1月19~20日には、SNSと応援演説で「明日逮捕される予定だった」と発信した。これらは県警が「事実無根」と表明し、虚偽と判明している。

 名誉毀損罪は、相手の社会的評価を下げようと意図し、特定の事柄を不特定または多くの人に示したときに成立。発言や出版、文書配布、SNS投稿も含まれ、法定刑は3年以下の拘禁刑(容疑時点では懲役)または50万円以下の罰金だ。