今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰するNPBアワーズは26日に東京都内で開かれる。セ・リーグの最優秀選手(MVP)は2年ぶりにリーグ優勝を遂げ、投打ともにタイトル獲得者がずらりと並ぶ阪神タイガースからの選出が確実視される。中でも兵庫県出身者の貢献度は高く、選考結果に注目が集まる。
すでに投打の各タイトルと守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞(GG賞)」の顔ぶれは決まっている。セ、パ両リーグのMVPと最優秀新人(新人王)はプロ野球担当記者らによる投票で選出され、NPBアワーズ当日に発表される。
打者で注目を集めるのは佐藤輝明内野手(西宮市出身)だ。40本塁打、102打点で打撃2冠を手にし、課題だった守備でもGG賞を獲得。敗れたとはいえ、日本シリーズでは5試合連続打点をマークし、敢闘選手に選ばれた。
2年前のMVPに輝いた村上頌樹投手(南あわじ市出身)も有力候補の一人。最多勝、勝率第1位、最多奪三振の投手3冠にGG賞と抜群の成績を残した。
最優秀防御率の才木浩人投手(神戸市西区出身)や4年連続盗塁王の近本光司外野手(淡路市出身)のほか、12球団随一の投手陣を引っ張った坂本誠志郎捕手(養父市出身)を評価する声も少なくない。
セットアッパーでは、50試合連続無失点でコミッショナー特別賞が贈られる石井大智投手、18試合連続ホールドをマークした及川雅貴投手の「プロ野球新記録達成コンビ」も驚異的な安定感でチームを支えた。(大原篤也)
■阪神タイガース主力選手 今季の主な成績
〈投手〉
岩崎 優 31セーブ③
才木 浩人 防御率1.55【1】、12勝③、勝率6割6分7厘③
及川 雅貴 52ホールドポイント②
村上 頌樹 防御率2.10④、14勝【1】、勝率7割7分8厘【1】
144奪三振【1】、GG賞
石井 大智 37ホールドポイント④
〈打者〉
森下 翔太 151安打⑤、23本塁打②、89打点②
出塁率3割5分④、GG賞
大山 悠輔 75打点③、出塁率3割6分3厘②、GG賞
近本 光司 160安打③、32盗塁【1】、GG賞
佐藤 輝明 40本塁打【1】、102打点【1】、GG賞
坂本誠志郎 GG賞
中野 拓夢 打率2割8分2厘⑤、19盗塁④、GG賞
(注)丸中数字はセ・リーグでの順位。【 】数字はタイトル獲得者。GG賞は三井ゴールデングラブ賞
























