うその110番で駆けつけた警察官をからかい、逃げ出した少年をヘッドロックして無理やりパトカーに乗せたとして、兵庫県警は、神戸市内の警察署で地域部門に勤める20代の男性巡査長を警務部長訓戒とした。処分は10月9日付。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。
県警によると、1月1日午前4時ごろ「大勢で騒いでいる人がいてうるさい」との110番があった。
現場とされたコンビニ店へ巡査長ら署員2人がミニパトで駆けつけると、付近にいた少年たちが笑いながら散り散りに逃げ出した。
110番したのは10代半ばの少年11人のグループで、内容は虚偽だった。周辺を捜索していた巡査長は、うち一人を見つけるとヘッドロックして捕まえ、ミニパトまで連れていき、強制的に乗せたという。
巡査長が1月12日に別のトラブル対応に出動したところ、居合わせたグループの一員が巡査長に気付き、1日未明に暴行されたと主張。県警は10月9日、特別公務員暴行陵虐の疑いで巡査長を書類送検した。
また県警は、巡査長の行為を車内で見ていたのに制止や上司への報告をせず、監察の調査にも「厳しい口調で追及しているのは聞いたが、暴行は見ていない」と責任逃れを図ったとして、一緒にミニパトで出動していた50代の男性警部補を、10月9日付で警務部長注意とした。
























