関西写真記者協会ニュース組部門銀賞に選ばれた神戸新聞社の「光 よりそう30年」
関西写真記者協会ニュース組部門銀賞に選ばれた神戸新聞社の「光 よりそう30年」

 関西写真記者協会(加盟67社)は28日、優れた報道写真やニュース映像に贈る2025年度の協会賞と各部門賞を発表した。神戸新聞社はニュース組み部門銀賞と新人賞の2部門で選ばれた。

 昨年11月~今年10月に報道された写真・映像が対象。ニュース組み部門銀賞の「光 よりそう30年」(撮影・笠原次郎、吉田敦史、中西幸大)は発生から30年を迎えた阪神・淡路大震災の追悼式などを、当時の暗闇と対比した光を切り口とした組み写真で表現した。

 新人賞「守るべきもの、瞳の先に」(撮影・丸山桃奈)は神戸市消防学校に今春入学した5人の女性消防士の卵に密着。約半年間の過酷な訓練や命を守る決意に満ちた表情などを組み写真にまとめた。

 最高賞の協会賞には「能登地震1年 復興願う日」(朝日新聞)▽空撮など複数のカメラで会場内外から迫った「ブルーインパルスin万博」(読売テレビ)▽就労先でのヘルパー利用の自己負担が壁となっている「それでも働きたい~重度障がい者の就労を阻む壁~」(毎日放送)-が選ばれた。

 受賞作を含む写真と映像で1年の出来事を振り返る「報道展」は、12月5~11日に富士フイルムフォトサロン大阪(大阪市中央区本町2)、18~29日にさんちかホール(神戸市中央区三宮町1)で開催される。入場無料。(中西幸大)