環境省は気候変動に対する優れた取り組みをたたえる「令和7年度気候変動アクション環境大臣表彰」の表彰式を東京都内で開催した。27の企業やグループが応募した「先進導入・積極実践部門(緩和分野)」で最高評価を受けた「地エネの酒『環プロジェクト』」(事務局・神戸新聞社)に大賞が授与された。
受賞者フォーラムでは環プロジェクトの母体となる「地エネと環境の地域デザイン協議会」を代表し、神戸新聞社の辻本一好経営企画局専任部長・編集委員が講演した。気候変動と闘う脱炭素の稲作や環プロジェクトとの連携事業を行う企業を紹介。「農業遺産の酒米・山田錦を次代につなぐ取り組みの輪に参加しませんか」と呼びかけた。
表彰選考委員会は「広いステークホルダーが参加し、かつ実践的。他地域の活動の参考になる、として高く評価した」と評した。
「環プロジェクト」は、食・農の残さの発酵で得た有用微生物が豊富な液肥を活用。兵庫特産の山田錦を育て、純米吟醸酒を製造。同時に得られるバイオガス燃料は給湯・発電に使い、エネルギーと肥料を地場産に転換する資源サイクルをつくっている。
























