伊丹市立伊丹病院の男性研修医=当時(25)=が自殺したのは過重労働により精神障害を発症したことが原因だとして、両親が病院を運営する伊丹市に損害賠償を求めた訴訟は、9日までに神戸地裁で和解した。市が両親に見舞金100万円を支払い、男性の労働状況に関する資料を職員研修に生かすことで合意した。昨年12月22日付。
男性は2018年4月から同病院で研修医として勤務していたが、同年7月に自宅で自殺。両親が損害賠償を求めて23年7月に提訴していた。
訴状によると、男性は救急対応や当直などで長時間労働が続き、伊丹労働基準監督署が認定した死亡前の1カ月間の時間外労働は約80時間だった。患者のみとりによる心理的な負荷や、技術面での未熟さなどにも悩んでいたという。
和解条項では、病院側は男性について「同期研修医の中でもリーダーシップを発揮していた」と悼み、勤務状況が分かる訴訟資料などを職員の研修に使うことを約束した。
両親は和解を受け「最愛の息子は帰ってきません。二度と同じような事故を起こさぬよう真摯に取り組んでいただきたい」とコメント。市は「心から哀悼の意を表します。今後も臨床研修病院としての取り組みを進めます」としている。























