世界文化遺産・国宝姫路城の「昭和の大修理」(1956~64年)に文部技官として携わり、工事終了後も、姫路市文化財保護協会理事などを務めて城の保全に関わってきた西村吉一(にしむら・よしかず)さんが2月12日、老衰のため、姫路市内の病院で死去した。94歳。三重県出身。告別式は近親者で済ませた。
工業高校卒業後、文部省(現文部科学省)へ。長野県の松本城をはじめとして、城郭や寺院修理の仕事で、全国を回った。
姫路城には、大天守が解体される直前の57年に着任した。東小天守などを担当し、古材の測量、状態のチェックなどに取り組んだ。大修理後は姫路市職員として、公共施設の設計などを担当しながら、城の保全に関わった。
「城は生きている」が持論で、建物や石垣のわずかな変化にも目を光らせるよう、警鐘を鳴らし続けた。古建築の知識継承を目指した研究グループの結成や講演会の開催など、晩年まで精力的に姫路城の価値を発信し続けた。
























