神戸地裁=神戸市中央区橘通2
神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 神戸市北区で2010年、高校2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件を巡り、堤さんの遺族5人が、殺人罪で懲役18年の刑が確定した当時17歳の受刑者の男(33)と両親に損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、神戸地裁であり、島戸真裁判長は請求を一部認め、賠償を命じた。

 訴訟で遺族側は、受刑者の男と同居していた母親や連絡を取っていた父親が、問題行動に気付きながら監督する義務を怠り、事件を招いたと主張。事件への関与を疑いながら、直後に神戸市から千葉県へ転居し、発覚を困難にしたなどとして、約1億4900万円の損害賠償を請求していた。一方、受刑者の男と両親は請求額の減額を求めていた。

 男は10年10月4日、同市北区筑紫が丘4の路上で、堤さんを折り畳み式ナイフで突き刺すなどして殺害したとして、11年後の21年8月に兵庫県警に逮捕された。23年6月に神戸地裁であった裁判員裁判で懲役18年の実刑判決が言い渡され、控訴したが、25年6月に大阪高裁で棄却された。さらに最高裁に上告したが、同10月に棄却され、懲役18年の刑が確定している。