記名投票を行う加東市議=加東市社
記名投票を行う加東市議=加東市社

 兵庫県の加東市議会(定数16、欠員1)は定例会最終日の23日、議員が提案した市議会の解散決議案を賛成多数で可決し、全市議が失職した。半年のずれがある市長選と市議選を同日実施し、選挙経費の削減や市職員の負担軽減につなげる。任期調整のための自主解散は兵庫県内では初めて。

 市議の本来の任期は10月31日までだったが、解散により、市選挙管理委員会は市議選を市長選と同じ4月19日告示、同26日投開票とすることを決めた。

 地方公共団体の議会解散に関する特例法では、任期調整を目的とする自主解散は議員の4分の3以上が出席した議会で、5分の4以上の同意が必要。加東市議は15人で、全員が出席した場合、解散には12人以上の賛成が条件だった。

 決議案は議長と副議長を除く市議11人の連名で提出。採決では出席議員15人のうち14人が賛成、1人が反対した。

 市によると、同日選の実施で経費約1500万円と投開票事務にあたる職員や従事者計約250人の削減が見込まれるという。

 討論では、解散に賛成する議員の一人が「議員定数の削減効果を6カ月早められる」などとし、反対する議員は「十分な合意形成ができていない。民主主義の根幹を揺るがす決議」と主張した。

 加東市は2006年3月、社、滝野、東条の旧加東郡3町が合併し発足。同4月に初代市長選があった。旧3町の町議は本来、合併と同時に失職するが、議員の身分を保つ在任特例期間を設けたため、市議選は半年後の同年10月に実施された。07年4月には県議選があり、以来、同市では任期満了に伴う市長選が4月、市議選は半年後の10月、県議選が翌年4月に行われている。(井筒裕美)