約1年8カ月ぶりに2人体制に戻ることが決まった兵庫県の副知事ポスト。新たに就任する守本真一農林水産部長(59)と守本豊企画部長(56)は、財政健全化や斎藤元彦知事らを巡る告発文書問題など、課題が山積する難局で重責を担う。25日の記者会見では「知事と職員との結節点になる」と口をそろえ、職員や議会、国、市町とのコミュニケーションの向上に意欲を示した。
守本真一氏は1989年入庁で北播磨県民局長などを歴任。「農業の構造転換や分収造林事業の収束に伴う新しい森林管理の仕組みづくり、水産資源の回復が重要。防災に備えた県土強靭化、地域交通、特定外来生物などの問題も職員から話を聞いて一緒に解決に取り組む」と抱負を語った。
守本豊氏は92年入庁で総合企画局長などを歴任。「経験のない重圧を感じている。財政健全化の道筋をつける、これが非常に大きなテーマだ」と述べた。県は今夏にも県債発行に国の許可が必要となる「起債許可団体」に転落する見通し。過去に行財政改革に携わった経験から「誰かに必ず痛みを伴うもの。相当な覚悟を持ってやらないといけない」と気を引き締めた。
告発文書問題への対応については、守本豊氏は「当時の立場上、どういう協議を経て結論に至ったかを承知していない」と評価を避けた一方、「(外部通報の通報者保護を明記した)新要綱をきっちり運用して絶対に防がないといけない」。第三者調査委員会が指摘した県庁の組織風土の問題を挙げ「知事に耳の痛い話でも、最後の最後まで最大限職員の思いを伝える役目は果たせるよう努力したい」と話した。(井上太郎、長谷部崇)























