「地域の絆が命を救ったんや」
阪神・淡路大震災を経験した地域の方の言葉です。私の住む北淡は、地域のつながりが強く、そのため夕方には行方不明者が全員救出されました。また、こうも続けました。
「自分の命を守るには、近所の人とあいさつを交わすことが何より大事や」
あいさつは人と人をつなぎ、一つのあいさつをきっかけにコミュニケーションが生まれます。この方のお話を聞き、北淡には近所の人と積極的にコミュニケーションを交わす住民が多くいたので、地震という非常時においても自然と協力体制ができ、多くの命を救うことにつながったと知りました。
しかし、そんな北淡でも地域のつながりは少しずつ弱まってきています。だからこそ、まずはあいさつから始めて、地域の祭りやイベントにも積極的に参加していこうと思います。
また、震災から三十一年が経ち、震災を経験した人、当時を語れる人がだんだんと少なくなってきています。あの震災を忘れず、語りついでいく上で、震災を知らない私たちの世代が果たす役割は非常に重要です。以前、神戸市の語り部の方々からお話を聞く機会がありました。語り部の中には、私と同じく震災を体験していない人もいて、少し驚きました。でも、震災を語りつぐのに体験したかどうかはあまり関係しないのかもしれないと気付かされました。だからこそ、震災後に生まれた私たちが当時の出来事を正しく知り、次の世代にしっかりと伝えていく、それが震源地北淡に生まれた私たちに課せられた使命だと決意しました。
そして、その使命を果たすために、まずは震災を経験した方々の声に、耳を傾けたいです。震災によるひ害の状況、ひ難所生活や復こうにいたるまでの道のり、今ならまだ多くの生きた証言を得ることができます。祖父母や両親をふくめ、一人でも多く生の声を聞き、それを語りつぐことで、いつか来る想定外の出来事に備えたいです。
【受賞コメント】
昨年夏、神戸市で「こども震災学校」に参加し、31年前の記憶がなくても、学んで語り継ごうとする女性から話を聞いた。今年1月には北淡小学校であった学習会で地域のつながりの大切さを知った。自分も震災を語り継げるようになりたいという思いを込めた。
(学年・学校はいずれも応募当時)






















