色とりどりの田畑が整然と並ぶ。幾何学模様のように重なるその光景は、まさにパッチワーク。田植え前後の短い間だけ丹波に現れる大地の芸術だ。
丹波市春日町の黒井城跡は、「丹波の赤鬼」と恐れられた赤井(荻野)直正の居城として知られ、別名「保月城」とも呼ばれる山城。日中に登れば、春日や市島地域をぐるりと見渡す大パノラマが迎えてくれる。
今は眼下の田畑が空を映す水鏡、耕した土の茶、生い茂るみずみずしい緑と多彩な色を見せ、五月晴れの光を受けて区画ごとの色面がくっきり浮かび上がる。
山頂まではゆっくり登って1時間程度。早朝や夕暮れには陰影が増し、同じ景色でも表情が変わる。何度登っても飽きがこない。
(秋山亮太)























