ふ化が確認されたニホンイヌワシのひな(左)=兵庫県但馬地域(川本佳典さん提供)
ふ化が確認されたニホンイヌワシのひな(左)=兵庫県但馬地域(川本佳典さん提供)

 兵庫県但馬地域の氷ノ山周辺で、絶滅の恐れのある国の天然記念物、ニホンイヌワシのひなが誕生し、成育していることが分かった。県内での繁殖の確認は3年ぶり。

 イヌワシの調査を続けている姫路市の川本佳典さん(59)が7日に確認した。ひなを調査中、親鳥がサギとみられる獲物を持ち帰り、親子そろった場面を写真に収めた。「山の手入れが行き届かないため、餌を取る場所が減り、兵庫県内のイヌワシは絶滅寸前。ひなの姿を初めて見ることができて感激しています」と川本さん。

 ともに調査している日本イヌワシ研究会の三谷康則さん(77)によると、生後50日ほどで、巣内には食べ残しも多く見られるなど、餌は十分に届けられている様子だという。順調なら6月の半ばごろに巣立ちを迎えるとみられる。(山崎 竜)