繁殖期を迎え、夜の浅場に現れたテナガエビ。雄(左)と雌が寄り添うように岩陰に潜んでいた=神戸市灘区の都賀川
繁殖期を迎え、夜の浅場に現れたテナガエビ。雄(左)と雌が寄り添うように岩陰に潜んでいた=神戸市灘区の都賀川

 神戸市灘区の都賀川で、川エビの一種、テナガエビが繁殖期を迎えている。水中カメラを潜らせて岩陰をのぞくと、雄が長い鋏脚を振りかざし、卵を抱えた雌を守るように、にらみを利かせていた。

 流れの緩やかな河川や湖沼、汽水域などを好む夜行性で、体長は10センチ程度。雄の鋏脚は体長の倍近くまで発達し、縄張り争いや交尾で雌を保護するために用いる。初夏から秋口にかけ、都市部の河川の浅場にも姿を現す傾向がある。

 都賀川でも夜、河口周辺を懐中電灯で照らせば、餌を求め、川底や岩肌でうごめくテナガエビが見られる。(大田将之)