「戦争の足音が迫っている」-。そんな危機感を抱きながら、絵本作家・染織作家の田島征彦さん(86)=淡路市=は沖縄戦をテーマに新作絵本「ガージュー先生 対馬丸事件を生きぬいた少女の物語」(童心社)を描き上げた。「戦争は、いつも普通の市民を巻き込む」。戦中戦後の極限状態を生き抜いた主人公を通し、平和への願いを込めた。(津田和納)
田島さんは1940年、堺市生まれ。型絵染の技法を生かした絵本作品で知られる。78年「じごくのそうべえ」がベストセラーに。その頃、児童文学作家の故灰谷健次郎さん=神戸市出身=と出会い、沖縄と本土の関係に光を当てた灰谷さんの代表作「太陽の子」に影響を受けた。沖縄取材にも同行。以来、40年以上にわたり沖縄と向き合ってきた。
最初は豊かな自然や民話に魅せられたが、「自分の同世代が、戦争のせいで何十年も苦しんでいることに気づいた」という。
























