尼崎市のクボタ旧神崎工場のアスベスト(石綿)禍で、同社が2005~25年度までに周辺住民に支払った救済金の総額が154億7千万円に達したことが分かった。工場内外で深刻な被害が発覚したクボタショックから29日で丸21年。支払った被害者は414人でうち389人が死亡。工場内の元従業員の死者数(241人)の1・6倍に当たる。一企業による石綿被害としては最悪規模の犠牲者となっている。
同工場は1954(昭和29)年に開設。95年にかけて白石綿、青石綿を計23万トン超使用し、水道管に使う石綿管や住宅建材を製造した。市内では断トツに多く、特に毒性の強い青石綿をこれほど大量に使った企業は全国にない。石綿関連疾患は吸引してから十数年から50年たって発症するリスクが特徴だ。
























