イチローさん(左)と中学生らとのトークセッション。イチローさんならではの視点で質問に答えた=16日夜、神戸市中央区熊内橋通7、神戸芸術センター(撮影・大田将之)
イチローさん(左)と中学生らとのトークセッション。イチローさんならではの視点で質問に答えた=16日夜、神戸市中央区熊内橋通7、神戸芸術センター(撮影・大田将之)

 プロ野球オリックスや米大リーグで数々の記録を打ち立てたイチローさん(52)が、神戸市の中学生らの質問に答えるトークイベントが16日、同市中央区の神戸芸術センターで開かれた。高校生と語り合った昨年9月に続き、同市が主催。昨年、日米で野球殿堂入りしたレジェンドの重みのある言葉に、市民ら約900人が聞き入った。

 軟式野球とソフトボールに取り組む中学生4人とその保護者、指導者の計12人が登壇した。今月から中学校部活動を地域展開(地域移行)する神戸市の「コベカツ」が開始。鷹匠ベースボールクラブには12校の生徒が集うといい、イチローさんは「視野が広がるのはいいこと。一つのチームになったら強い」と語った。

 同クラブの竹内快さん(12)=鷹匠中1年=は、イチローさんが大事な場面で打った後に喜ばなかったとし「その時どう考えていましたか」と質問。イチローさんは「結果より後の振る舞いが大事。打って当たり前と相手に思わせる方がダメージが大きい」と答えた。

 生徒への野球指導は「いかに情熱を持って本気で接するかが大事」と強調。会場からは野球以外の質問もあり、他人の目が気になって行動できないという男性に「やりたいことが見つかったらそれに集中できて、気にする暇がなくなる」と助言した。

 「僕と神戸は絶対に切れない関係」とイチローさん。最後に子どもたちに「成長したい姿勢を示し、指導者に飛び込んでほしい」とエールを送った。(井川朋宏)