御影町章のマンホールのふたについて解説する道谷卓さん=神戸市東灘区御影山手5
御影町章のマンホールのふたについて解説する道谷卓さん=神戸市東灘区御影山手5

 神戸市東灘区の御影地域に、旧御影町章をあしらい、90年近く前に設置されたとみられるマンホールの蓋(ふた)が点在している。市によると、「神戸で最も古いマンホールだろう」とのこと。これほど長く残った背景は何か。地元在住で郷土史に詳しい追手門学院大学教授の道谷卓さん(61)と現地を訪ねた。(安福直剛)

 現在の東灘区の西端に位置する旧兵庫県武庫郡御影町は、1889(明治22)年に発足し、1950(昭和25)年に神戸市と合併。この間、町章を2回定めている。2回目は29(昭和4)年、古くからの景勝地「御影の松」にちなみ、三つの松の葉を組み合わせたデザインで制定。この町章がマンホールに刻まれている。

 これらは現在、南北に長い御影地域(旧御影町域)に10カ所ほど点在するという。製作時期は単純に考えると、町章制定から市との合併までの間(昭和4~25年)となる。これでも十分に古いが、道谷さんはさらに絞り込んで「昭和10年代だろう」と推測する。