メッセージ入り日の丸とともに拳を握る坂井隆一郎=大阪市の大阪ガス本社
メッセージ入り日の丸とともに拳を握る坂井隆一郎=大阪市の大阪ガス本社

 パリ五輪の陸上男子100メートルに出場する坂井隆一郎(大阪ガス=練習拠点・兵庫県西宮市)の壮行会が11日、大阪市内の同社本社で開かれた。陸上部副部長の朝原宣治さん(夢野台高出身)に初速の鋭さを「カミソリスタート」と例えられる26歳は「挑戦者らしく楽しんで」と、初出場の舞台に向けて決意を語った。

 坂井は6月の日本選手権で0秒01差の激戦を制して2連覇を達成。世界ランキングで参加資格獲得に望みをつないだ。7月2日の夜とされていた発表を待ち、午後6時から「ずっと(スマートフォンを)更新。ドキドキでした」。5時間半後に緊張から解き放たれたが、今度は興奮から眠れなくなったという。

 同社は朝原さんのほか、江里口匡史コーチも五輪を経験。「スタートラインに立てた」と語るスプリンターは、男子400メートルリレーの一員としてメダル獲得も視野に入れる。(有島弘記)

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