世界選手権3位の実績を引っさげてパリ・パラに挑む男子円盤投げの新保大和=5月、ユニバー記念競技場
世界選手権3位の実績を引っさげてパリ・パラに挑む男子円盤投げの新保大和=5月、ユニバー記念競技場

 パリ・パラリンピックは28日(日本時間29日未明)に開会式を迎える。兵庫ゆかりの選手はボッチャの競技パートナーを含めて総勢11人。メダル獲得を視界に捉える精鋭たちを紹介する。

 世界の頂点が見えている。陸上男子円盤投げ(脳性まひF37)の新保大和は初出場だった昨年の世界選手権パリ大会で4位、そして5月の神戸大会で銅メダル。「今年はパリが目標」と、自身初のパラリンピックへ神戸を通過点としていただけに、ビッグスローが期待できる。

 西宮市出身。神戸大会は慣れ親しんだユニバー記念競技場(神戸市須磨区)で行われた。家族や友人、所属先アシックスの同僚らの声援を受けた3投目に日本新記録となる52メートル13をマークし、表彰台を確保。投てきを始めた西宮市立深津中時代の指導者で、がんのため49歳で亡くなった松元勝さんへの恩返しを地元で成し遂げた。