サッカーの天皇杯全日本選手権第9日の25日、準々決勝に臨んだヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で、J1の鹿島アントラーズと対戦。8年半ぶりに神戸に先月復帰した元日本代表MF森岡亮太(32)が初めて公式戦で先発し、先制ゴールを決めた。
森岡の神戸での公式戦得点は、2015年11月22日のJ1リーグ浦和レッズ戦以来、3230日ぶり。ノエビアスタジアム神戸でのゴールは、同年11月14日の天皇杯4回戦、横浜F・マリノス戦以来3238日ぶりとなる。
今月22日に敵地であったリーグ戦のアルビレックス新潟戦から先発11人全員を入れ替えた神戸。左インサイドハーフで先発した森岡は前半15分、日高の右クロスを逆サイドでフリーで受け、直接右足を合わせて先制ゴールを挙げた。
森岡は京都・久御山高から2010年に神戸に加入し、6シーズン所属して司令塔として活躍した。16年にポーランド1部のブロツワフに移籍し、17年以降はベルギー1部リーグでプレー。今夏にシャルルロワから完全移籍で加入した。「神戸の強度、スタイルは維持しつつ、点を取りきるための質やリズムをつくり出したい」と語っていた通り、一発勝負の舞台で、いきなり結果を出した。(井川朋宏)