フリーの演技を終え、万感の思いで両手を突き上げる坂本花織(撮影・石井剣太郎)
フリーの演技を終え、万感の思いで両手を突き上げる坂本花織(撮影・石井剣太郎)

 満開の花を咲かせた。21日、東京・国立代々木競技場で行われたフィギュアスケート全日本選手権で、今季限りでの引退を表明している神戸市灘区出身の坂本花織(25)が大会5連覇を果たし、ミラノ・コルティナ冬季五輪の代表に選ばれた。「うれしいのひと言。オリンピックでは感謝の気持ちを忘れずに滑りきりたい」と喜びをかみしめた。

■今大会前、東京・表参道駅にファンへの「手紙」

 坂本の演技が始まると、観客席は一気にオレンジ色に染まった。ファンが掲げたのは公式の応援タオル。坂本の現役ラストシーズンに初めて作り、「Kaori」の文字のバックにヒマワリが描かれている。「ヒマワリが好き。神戸の復興のシンボルになった花でもあるので」