母悦子さんに自転車で付き添ってもらって走ったHAT神戸のハーバーウォークで思い出を語る坂本花織=神戸市中央区脇浜海岸通1(撮影・吉田敦史)
母悦子さんに自転車で付き添ってもらって走ったHAT神戸のハーバーウォークで思い出を語る坂本花織=神戸市中央区脇浜海岸通1(撮影・吉田敦史)

 朝の光の中、海沿いの道を走る。神戸市立なぎさ小学校(同市中央区)に通う坂本花織(シスメックス)が、3年生の頃に始めた登校前の日課だった。HAT神戸の海岸線にある「ハーバーウォーク」を東から西へ走り、森本倉庫を目印に折り返す。「早くしないと、学校に遅れるよ」。約30分のランニングには、自転車で伴走する母悦子さんの姿が必ずあった。

 「朝は眠いし、走るのも好きじゃなかったけど、小さい頃からずっと一緒にやってきた。『お水ちょうだい』と言ったら横から出してくれる。ただそっといてくれた」

 練習不足を補うために母が提案した朝の親子トレーニングは、後の世界女王の土台をつくることになる。

 2月6日に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪代表で神戸市灘区出身の坂本が、フィギュア人生を歩んだ思い出の地を自身の言葉で振り返る。

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