■神戸1-0福岡
王者神戸の真夏の幕開けを告げたのは、やはり背番号10の大迫だった。前半にセットプレーから幸先よく先制。この1点を最後まで集中して守り抜き、博多の地でがっちり勝ち点3をつかんだ。
強みとするロングスローが起点となった。前半23分、ジエゴが敵陣左サイドから高く放り込むと、トゥーレルが空中戦で競り勝って角度を変えた。「チームで準備してきた形。決めるだけだった」とゴール前に走り込んだ大迫が右足で合わせて得点。歓喜に沸いてかぶさる味方を背負い、両腕を広げて仁王立ちした。
シーズン移行期のJ1百年構想リーグでは、プレーオフラウンド第1戦で圧巻のハットトリック。五つ目のタイトルをもたらした。「雰囲気が違えば声を大きくして言い、その分やらなきゃいけない責任がある」という36歳は、今季も自らがエースだと結果で示した。
創設32年目の今季は百年構想リーグからのスキッベ体制を継続し、2週間の札幌キャンプでは2部練習をみっちり重ねて状態を上げた。この日は後半20分以降も若さで勝る相手のカウンターに対し、酒井らDF陣が長い距離を走って対応した。
扇原、佐々木らけが人が相次ぎ、交代は終盤まで1人のみ。選手層に不安は残るが、90分間を走りきった主力は変わらず頼もしい。大迫は「僕らはいつまでもチャレンジャー」とJ1タイトル奪還へ力を込めた。(井川朋宏)
























