豊岡市の城崎温泉街でこの冬から、高齢者や障害者にも入浴、そぞろ歩きを楽しんでもらう「ユニバーサルツーリズム(UT)」の取り組みが本格化している。NPO法人が、旅館などと協力して介護福祉士らプロによる入浴介助、電動車いすの貸し出しなどを有料で実施しており、関係者は「『旅行は無理』と諦めている人たちに楽しんでほしい」とPRする。(阿部江利)
■車いすに座ったまま着られる色浴衣も 「楽しみ、諦めないで」
UTは、誰もが気兼ねなく観光やアウトドア活動を楽しめる環境を目指す。高齢化が進んでいることや、過度な負担にならない範囲で障害者の障壁を除く「合理的配慮」が求められる機運もあり、国内外でニーズが高まっている。