豊岡市日高町出身の世界的冒険家、植村直己さんが、南極大陸横断の準備で挑戦し、著書「北極圏1万2000キロ」に記録した冒険の企画展が、同町伊府の植村直己冒険館で開かれている。トラブルに直面するたび「どうしよう」「疲れ果てた」などと泣き言を重ねながら、犬ぞりで走破した偉業に触れられる。9月30日まで。
(阿部江利)
■冒険館で企画展「過酷な環境で少しずつ前に。身近に感じて」
「植村直己のひと・こころを伝える」と銘打つ同館による企画の2回目。植村さんは29歳でエベレストに日本人として初登頂し、同じ年に世界初の五大陸最高峰登頂を実現させた。その後も南極大陸横断に向けた技術向上を目指し、31~37歳の時に北極圏でさまざまな挑戦を続けた。