豊岡市日高町出身の世界的冒険家、植村直己さんにちなんだ「植村直己冒険賞」に、素潜りで銛1本を使い巨大マグロを捕獲した小坂薫平さん(30)=東京都=が選ばれた。小坂さんは12日に都内で会見し「『海の中はどうなっているんだ』という個人的な挑戦に焦点を当ててもらい、うれしい」と喜びをかみしめた。
同賞は未知の世界に挑戦する行動や業績をたたえようと旧日高町(現豊岡市)が1996年から主催し、30回目。小坂さんは約10年前から重さ100キロを超えるイソマグロを狙い始め、2025年5月に南西諸島で全長198センチ、重さ105・5キロの大物を仕留めた。
「魚を一方的に捕るのではなく、自分の命も取られるリスクが必要。海と対等でありたい」。身一つで海中に潜り、ゴムひもの力で銛を放って魚を突く「手銛漁」と呼ばれる古典的な手法にこだわる。審査では「命と命の駆け引きを通じて海の本質を体感する冒険と言える」などと評価。今後の目標について小坂さんは「世界中の海に潜って、でかい魚を捕る。植村さんのような情熱の純度を大事にしていきたい」と笑顔で語った。(名倉あかり)























