県が民営化を検討する「浜坂温泉保養荘」=新温泉町浜坂
県が民営化を検討する「浜坂温泉保養荘」=新温泉町浜坂

 新型コロナウイルス禍以降、利用者が減少し、収支が悪化している新温泉町浜坂の「浜坂温泉保養荘」について、所有する県が設置した「あり方検討委員会」は「施設譲渡などによる民営化を検討すべき」とする報告書をまとめた。提言を受け、県は土地・建物の利活用、運営プランについて民間事業者からのヒアリングを25日~10月3日に実施する。(長谷部崇)

■ニーズ多様化、時代にそぐわなくなった可能性

 浜坂温泉保養荘は1983(昭和58)年12月、身体障害者や家族向けの温泉付き保養施設として県が開設した。全国に4カ所しかない「障害者更生センター」という位置付けだが、障害者以外も利用できる。