丹波篠山市畑市の家具職人中村伸一郎さん(58)は、防災啓発団体や福祉系NPO法人などの代表を務めながら、防災士としても活動、全国の被災地へ足を運ぶ「災害ボランティア」でもある。気負わずできる範囲で、災害・福祉分野の市民活動で活躍する。
神戸市灘区出身。ものづくりをするため脱サラし、2000年に丹波篠山市に移住、工房を開いた。大阪のバレーボールサークルで、ろう者のメンバーに練習相手を頼まれたことがボランティアのきっかけ。手話を勉強し、初級パラスポーツ指導員の資格も取得した。「『助けよう』というより、一緒に過ごすのが純粋に楽しかった」という。