トキ(環境省提供)
 トキ(環境省提供)

 環境省は17日、絶滅の危険度をまとめた「レッドリスト」で、国の特別天然記念物「トキ」を、3段階ある絶滅危惧の分類の中で、最も深刻な「絶滅危惧1A類」から「絶滅危惧1B類」に1段階引き下げた。新潟県佐渡市で放鳥が進み、2024年12月末に計576羽が生息すると推定されており「活動の成果で、野生下の生息数が回復している」と判断された。

 レッドリストはおおむね5年ごとに見直しがあり、今回は鳥類と爬虫類・両生類が対象。北海道やユーラシア大陸に分布する国の特別天然記念物「タンチョウ」と、鹿児島県の奄美大島などに生息する日本固有種「アマミヤマシギ」は、ともに個体数が回復しており、絶滅危惧で最も低い「絶滅危惧2類」から「準絶滅危惧」に変わった。

 環境省によると、トキは1981年に佐渡に残っていた国内最後の5羽が捕獲され、日本では「野生絶滅」となった。その後、中国からの提供があり、飼育下での繁殖に成功。2008年からは放鳥が始まり、19年に野生絶滅から絶滅危惧1A類に引き下げた。