登窯修復に使われる「まくら(日干しレンガ)」。土を固め、成形し、これから自然乾燥させる=いずれも丹波篠山市今田町上立杭
登窯修復に使われる「まくら(日干しレンガ)」。土を固め、成形し、これから自然乾燥させる=いずれも丹波篠山市今田町上立杭

 県内有数の焼き物産地、丹波篠山市今田町の立杭地区で、丹波立杭陶磁器協同組合が、地元に残る「丹波焼最古の登窯(のぼりがま)」の修復準備を進めている。大阪・関西万博に合わせた体験型観光プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」の一環で、来年、最古の登窯による公開焼成を計画。「窯を万全の状態にし、来訪者を迎えたい」と今秋、9年ぶりに大規模な修繕に取りかかる。まずは窯の部材となる「まくら」と呼ばれる日干しレンガを製作している。(堀井正純)