川の水が滝つぼへ落ちる音が、近づくにつれて少しずつ大きくなっていく。落差約20メートルの「独鈷(どっこ)の滝」は、弘法大師が開いたとされる岩瀧寺(がんりゅうじ)(丹波市氷上町香良)の境内にある。「流れる水が白くて、コケが緑で、空が青くて。岩もいろんな色があって最高やー」と、滝好きの登山ガイド中辻郁美さん(42)=丹波市=が歓喜の声を上げた。
滝にはいくつかの分類があり、独鈷の滝は水が滝口から滝つぼまで一気に落下する直瀑(ちょくばく)だ。独鈷(とっこ)は密教で用いる法具の名。弘法大師が、悪さをする大蛇に投げつけて退治したという伝説から名付けられた説などが残る。「おタキ」の屋号を掲げ、全国各地の滝巡りをしてきた中辻さんにとって、母の実家に近い独鈷の滝は原点ともいえる存在だ。























