「季節の移り変わりから世相まで、幅広く興味を持てるようになる」と漢詩づくりの魅力を語る足立青宙さん=丹波市柏原町柏原
「季節の移り変わりから世相まで、幅広く興味を持てるようになる」と漢詩づくりの魅力を語る足立青宙さん=丹波市柏原町柏原

 自作の漢詩100作品を掲載した書籍「楽呟帖(らくげんちょう)」を11月に自費出版した。生まれ育った丹波地域の風土や、心の栄養となってきた古典文学などを7文字×4行の「七言絶句」に凝縮して表現し、作品ごとに短い解説文も掲載した。

 本名は足立又男。西脇工業高校を卒業して化学メーカーに勤めていた20歳のころ、仕事がつらく、何かに救いを求めたいと京都・南禅寺で座禅に打ち込んだ。ある日、臨済宗南禅寺派管長の柴山全慶さんから「誰かに何かを褒めてもらった経験はないか」と尋ねられた。ふいによみがえったのは小学校時代、校長から言われた「しっかりした字を書くね」の言葉だった。