外食産業などで数々の大型事業を裏で支えてきた加古川市出身のコンサルティング会社社長、山中哲男(42)。20歳だった2003年、同市野口町に開いた居酒屋は、空間をゆったりと取り、落ち着いて過ごせる店内にこだわった。
メニューは少なく、山中は黒板を手に、客のテーブルを回った。片面はドリンク、片面は食べ物。「これだけしかないんです」と笑いを取った。
「皆さんの食べたいもの、飲みたいものを書いて、『正』の字になったら絶対に仕入れします」
客は面白がって、さまざまなメニューを挙げてくれた。賛同する客が線を書き入れて「正」の字になった時、仕入れを約束すると、翌週、本当に来てくれた。

























