浜の宮幼稚園(加古川市尾上町口里)の50年以上続く恒例行事だったサツマイモ掘りが、今年で最後になった。サツマイモは8月末に亡くなった隅野茂明さん(享年84)が、所有する畑で栽培。隅野さんの友人たちが畑の手入れを続け収穫期を迎えた。今春、隅野さんと植え付けをした園児たちは、大きく育ったサツマイモを前に「隅野さんありがとう」と空に手を振っていた。(斎藤 誉)
隅野さんは長男が同園に入園した頃、サツマイモを育て始めた。「子どもを元気に通わせてもらっているお礼に」と、園に芋掘りの機会提供を申し出たことで始まり、気付けば恒例行事になっていた。長男が卒園後も、他の保護者から続けてほしいと依頼され、妻の故早苗さんと二人三脚でサツマイモを育てていた。