加古川市教育委員会は13日、同市立中学校の給食で、甲殻アレルギーの原因になる食材について、成分表示の事前通知をせずに提供し、生徒3人がアレルギー症状を訴えたと発表した。のどや口のかゆみといった症状があり、自宅で経過観察しているという。
原因となった食材は、エビ入りの味付け海苔で、市立中学など12校で提供された。給食終了後にアレルギー症状を訴える生徒がおり、事前に配っていたアレルギー表示が誤っていたことが発覚した。
連絡を受けた同市教委では、12校に表示の誤りを連絡し、生徒の状況を確認するとともに、学校からアレルギーに該当する可能性がある生徒の保護者に連絡を取った。
エビ入りの味付け海苔は、7月に提供予定の味付け海苔と取り違えて記載していた。アレルギーの原因となる食材の配合表は、献立に応じて市の給食センターが作成し、生徒に通知する際には、市教委でチェックするが、記載の誤りを見落としていたという。
市教委学務課は「命に関わる事態で、配布資料の確認手順を再確認し、再発防止に努める」としている。