児童と歓談する高砂署一日署長の小林祐梨子さん=高砂市阿弥陀町阿弥陀
児童と歓談する高砂署一日署長の小林祐梨子さん=高砂市阿弥陀町阿弥陀

 北京五輪陸上女子日本代表の小林祐梨子さん(37)が15日、兵庫県警高砂署の1日警察署長を務めた。交通安全の意識を高めてもらおうと、高砂市立阿弥陀小5年の児童約80人とともに、学校の近くのコンビニ駐車場で啓発活動を実施。子どもが書いたメッセージと花の鉢植えを訪れたドライバーに手渡した。

 啓発は、秋の全国交通安全運動(21~30日)に先駆けて実施された。小林さんは加古川市在住で、買い物などで高砂市を訪れることも多く、同署の依頼を受けて1日警察署長となった。花をドライバーに手渡す活動は、阿弥陀小の児童が60年以上続けている。

 警察官の制服に身を包んだ小林さんは「ドライバーは早めのライト点灯を、自転車に乗る人はヘルメット着用をお願いします。お互い譲り合いの心を持って高砂から交通事故をなくしましょう」と呼びかけた。

 署員の誘導で、駐車場に車が入ってくると、児童が鉢植えとメッセージを手渡した。小林さんが車の運転席をのぞきこむと、ドライバーから「陸上の小林さんですか!」と驚きの声が上がる場面もあった。

 啓発に参加した松尾絆那さん(11)は「運転手がこれからも安全運転してくれたらうれしい」と話した。小林さんは「運転する時に『自分が中心』という思いにならないようにしてほしい」と話した。(斎藤 誉)