１２日夜、関西空港に緊急着陸したユナイテッド航空３２便。機体から伸びた脱出用シューターから、乗客が次々に滑り避難した。脱出した乗客からは「無事出られて良かった」と安堵の声が漏れた。
夏休みを利用して、恋人とフィリピンのセブへと旅行に行く予定だった東京都の大学生の女性（２１）は「緊急着陸すると機内で聞き驚いた。怖いと感じる前に、乗務員の指示で外に出された」と緊迫した状況を語った。
友人との旅行で搭乗した東京都の３０代男性によると「機内食が配られた直後に『大阪に着陸する』と言われて回収された」。シューターを急いで滑って降りたといい「赤ちゃんが泣く声が聞こえていた」と話した。
友人に会いに行く予定だったという東京都の６０代男性は「パスポートと財布だけ持って外に出た」と慌ただしい避難の様子を振り返る。客室乗務員から脱出の手順に関する指示があり「機内は割と冷静な雰囲気だった」とした。
