時代の最先端に挑み続けたファッションデザイナーを紹介する特別展「Beyond Creation 永澤陽一の創造と革新」(神戸新聞社など主催)が13日、神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2)で開幕する。12日に内覧会が開かれ、同館所蔵のコレクションから独創性に富んだ約200点が公開された。
永澤陽一さんは1957年、京都府生まれ。ファッション専門学校を卒業した後、フランスへ渡り、大手メゾンのデザイナーとして活躍。91年に独立し、92~2007年に30回のショーを国内外で開催した。無印良品やイオンの衣料ディレクターを歴任し、現在は国際ファッション専門職大学の教授を務めている。
永澤さんは、阪神・淡路大震災後、同館が催した復興のチャリティーショーに賛同した縁で、これまでに約2千点を寄贈している。
本展では「マテリアル」「ノスタルジア」など七つのコンセプトで紹介。ビニールやゴムが使われた初期の奇抜な作品のほか、遊牧民の民族衣装や童話から着想を得た装いが並ぶ。
11月9日まで。午前10時~午後6時。一般千円など。月曜休館(9月15日、10月13日、11月3日は開館し、翌日休館)。同館TEL078・858・0050
(津田和納)