【ジュネーブ共同】国連の世界知的所有権機関(WIPO)は16日、2025年版「世界イノベーション(技術革新)指数」を発表し、日本は前年よりも一つ順位を上げ12位となった。首位は15年連続でスイス。韓国が4位で、5位のシンガポールを抜きアジア・太平洋地域でトップになった。中国は10位で、初めてトップ10入りした。
139カ国・地域の技術革新の投資と成果を約80の指標で評価。日本は特許や知的財産などで評価が高かったが、国内総生産(GDP)に占める教育費や知識集約型の雇用などが「弱み」とされた。
2位スウェーデン、3位米国は前年の顔触れと変化がなく、英国は一つ下げて6位。ドイツは11位となった。
WIPOによると、世界の研究開発費は24年に前年比2・9%増で、4・4%増だった23年に比べて伸びが鈍った。10年以降で最低で、25年も鈍化が続くと予測した。
新興企業への投資も4・4%減と3年連続で減少した。